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チュンチュン…、 チュンチュン…。 太陽が山々の合間からゆっくりと登り、カーテンの隙間からその光が静かに射し込んでくる。 そんな絵に描いたような朝、雀の鳴き声を聴きながら、僕は目覚めませんでした。 僕は普段、目覚ましが鳴るのも気付かない程に熟睡しています。しかし、今日に限って何故か7時前に眠りから覚めました。 (…何故こんな時間に?) 不思議に思いながら、僕は再び布団に潜り込みました。 (もう一眠りしよう…) いわゆる、二度寝というやつです。 目を閉じたその瞬間…。 カシャ、ピー。 カシャ、ピー。 …こんな朝早く(?)から、何故シャッター音が聞こえるのですか? 答えて下さい、誰か…。 あまりの騒がしさに、僕は布団から起き上がりました。廊下へ出てみると、兄が携帯を持って立っていました。 「兄(にい)?何をやって…」 「シーッ!来るな!?」 兄が、身振り手振りで僕に部屋へ戻れと言って来るんです。 カツン、カツン…。 バサバサバサッ! 何やら、聞き慣れたような聞き慣れなりような、柔らかい羽音が聞こえたんです。 見てみると、何とも鮮やかな橙色をした小さな鳥が、窓硝子をつついては屋根に降り、つついては降りを繰り返しているんです。そして、僕が居るのに気付くと、柔かな羽音を立てて裏山へ飛び去ってしまったんです。 「…何です、あれ」 「さあ、起きたらつつきよった」 僕の質問に、兄は簡単に答えました。 鳥の不可解な行動に首を傾げながら、僕と兄は階段を下りました。 一階に下りて、のんびりと朝食を食べているとき、上の階に忘れ物をしたことに気付いたのです。 食べ終えてから、二階に上がると、窓の外に何かがいました。 そうです、あの鳥です。 あの橙色の小鳥が、何故か恨めしそうな瞳で僕を見つめていたんです。 「…何ですか?」 僕は小鳥に話し掛けました。すると、小鳥は窓際から飛び去り、山へと消えてしまいました。 あの小鳥は、僕に何か伝えたかったのでしょうか? 学校に行く前に、裏山へ登ってみましたが、何もありませんでした。 何だったのでしょうね、あれは。 とにかく、不思議な朝でした。 PR 事件が起こったのは、5限目の数学の時でした。
教卓の前で熱心に授業を続ける数学教師。僕はつまらなさのあまり、廊下の方をぼぅっと眺めてました。すると、 カサッ………。 音がしたんです。 (おや?) 僕は音源を探りました。案外、直ぐに見付かりましたね。 僕の視線の右斜め下。親指の爪よりも一回り程大きな虫がひっくり返っていました。 床に足はつくんですが、起き上がる事が出来ないようですね。 (さぁ、どうなるか見物ですね…) 自分でも気付かない内にうすら笑いを浮かべ、僕はその虫を楽し気に見つめ続けました。 10分、20分…。 どれくらいの時間が過ぎたのでしょうか?相も変わらず、虫は床と格闘しています。 おや?後ろの席の男子Yが、隣の席の男子Yをつついて虫を指差しました。更に、右横の女子Nにも虫の存在を知らせました。 教室に舞い込んだ1匹の虫を、5・6人の生徒が眺めています。 その時、男子Nが急に立ち上がり、数学教師に一言。 「ロッカーに取りに行ってもいいですか?」 「行っといで~」 簡単に返答する数学教師。 ロッカーに忘れ物を取りに行く男子N。男子Nが通るのは、件の虫がひっくり返っているルート。 僕や、僕の近くの席の男女は、虫の方をじっと見つめました。 男子Nが通る。 学校指定と称しておきながら、何故か便所の物と同じデザインのスリッパが虫を霞める。 どうやら、虫は九死に一生を得たらしい。 ホッとしたのも束の間。 ブチッ………。 嫌な音が教室に響き渡りました。 「…?」 「何の音?」とでも言いたげな顔をして、男子Nが立ち止まり、自分の足の下を見ました。そして……。 「ゲ…」 スライスされた虫の残骸を見付けるや否や、男子Nはうめき声をあげました。 虫の残骸は、数学教師が処理してくれました。いやぁ、女性なのに、逞しいですねぇ。 あの虫、今頃どうしているのでしょうか? 天国の花畑を飛んでいるのでしょうか? 誰にも分かりませんよね、そんなこと。 ですが、1つだけハッキリと言えることがあります。 世の中を照らす淡い命の灯が1つ、消え去ったということだけは、確かな事実ですね。 「100点取れたぁ?!」
「……いや」 「約束したやんか!なんで取ってくれんのな!?」 「……そう言われても……」 「勉強したん?」 「いやぁ……してませんね」 「勉強せんでいい点取れるわけないやろ!?なんで勉強せんのよ、駄目!?」 「…………………」 現在の時間は7時20分頃。 現在立ち往生している場所は、我が家がよく見える住宅地の通りの真ん中。 僕は何故か、近所に住む5歳の少女に説教されています。 何故こんなことになってしまったのか、時間を遡ってみましょう。 大体、10分も前のことでしょうか…。 「久しぶりに、この道を帰ってみましょうか」 僕は自転車に跨ったまま、呟きました。 そして、普段なら絶対に通ることのない暗い道を帰ることになったのです。 その道を通らなければ、僕はあんな悪夢に見舞われなかったんですがね…。 道をもうすぐ抜け終わるというとき、目の前から何やら妖しい光が近付いて来たのです。 その光は、夜の交通整備のために立っている人が着用しているような形でした。 そして、ゆらゆらと揺れながら、僕の方へ近付いてくるのです。僕は片足を地面につけ、その光を眺めていました。その時…。 「蒼姉ちゃんやぁ!誰かと思った!」 近付いてきたのは、僕のことを「蒼姉ちゃん」と呼んでくれている近所のおチビちゃんでした。 「おや、歌恋(かれん)ではありませんか。どうしたんです、こんな時間に」 ※おチビちゃんのことは、これから歌恋と書かせて貰いますね。 「ジィちゃんと散歩しよん」 なるぼど、後ろの方にボンヤリと立っているのは、無念と失意の内に死んでしまった方の亡霊ではなくて、歌恋のお爺さんだったのですね。通りで、見たことのあるシルエットだと思いました。 「姉ちゃんは、学校の帰りなん?」 「ええ、そうですよ」「ふぅん。なぁ、テストで100点取った?」 …しまった。 そう言えば、まだ中間テストが始まる前に、こんな会話をしてましたね…。 「姉ちゃんテストあるん?」 「ありますよ」 「じゃあさ、100点取って!」 「いいですよ」 「約束で!」 「勿論です」 ………………………。 自分の愚かさを体感しましたよ。 いや、あの時は、歌恋は直ぐに忘れると思ってたんですよ。ですが、子どもの記憶力を侮っていました。 ええそうです。 彼女はハッキリと覚えていました。 そして、僕はすっかり忘れていました。 若いっていいですね。何より、記憶力が素晴らしい。 僕にもあんな時代があったんですよ。 あくまで過去形ですがね。 「約束破ったぁ……」 「そう膨れないで下さいよ」 「じゃあ次は100点取ってくれる?」 「なんで黙るんよ――!?」 そういう貴方は何故僕に100点を望むのですか…。 聞いてみました。 自分が英語の塾で100点を取ったから、僕にも取って貰ってお揃いにしようと言うのです。 言うことは可愛いのですが、要求することは可愛くないです。 むしろ拷問ですね。 中級者クリニックが終わって、約3時間が経ちました。懐かしの友達に会えましたよ。背の高い方の旧友は、昔と同じように僕に抱きついてきましたよ。
「やっぱり蒼燈のサイズが1番いいなぁ」 それが彼女の第一声だったかどうかは定かではありませんので、御了承下さい。 現在は制服のまま梨をかじってます。テレビはいつもの如く 「笑いの金メダル」 です。 兄が好きなんですよ、笑金。 帰る途中に、本屋に寄りました。欲しい本があったんですが、無かったんですよ。悲しかったですね、本当に。 ですが、別の良い本が見付かったんです。僕はS氏の書く本が好きなんですよ。だから、新刊が出れば直ぐに買いますね。 今は白咲に借りている本を読んでいるので、一時お預けです。早く読みたいですよ。 今日、友達に薦めれられて、初めて 「カルピスソーダ」 を飲んでみました。 なかなか美味でしたよ。ですが、僕はやはり 「ファンタ クリームソーダ味」 の方が好きですね。 あぁ、そういえば、数学の課題があったんでした。 それをやり終えないと、次の授業で当てられてしまうんですよね。 ですから、この場で失礼させていただきます。 またお会いしましょう。 さて、今日という日もそろそろ終りが近付いてきました。
だからといって、僕がブログに書き込む内容が豊富という訳ではありません。 つまり、一口に言って、ネタが無いのですよ。 どうしましょうか。とりあえず、「布地の足跡」の続きを書きましょうかね。 ああ、明日は中級者クリニックがあるので、ちょこちょこっと行ってきますね。 久しぶりに、中学時代の同胞に会えるので、実に楽しみです。 いえいえ、決して先日ブログに書いた 「愉快な仲間達」 ではありませんよ。 彼女達は至って普通です。一般の高校生ですよ。 書くこともなくなってきたので、退場させていただきますね。 あ、言い忘れてました。個人的な話になってしまいますが、和泉さんに連絡です。 知っているかもしれませんが、僕達が暇潰しによく立ち寄っていたあの本屋。無くなりましたよ。
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