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さて、今日は僕の昔話をしましょうか。
僕が中学生だった頃、それはそれは楽しい仲間達がいました。昼休みなんかには、誰が言った訳でもないのに皆がひとつのクラスに集まるんですよ。 することと言ったら、専らトランプでしたね。 あと、仲間の一人が持ってきた「ポケモン」を横で観戦したりもしました。 それでも、いつかは飽きてしまうものです。そこで、仲間達が始めた遊び。それはとても恐ろしい遊びでした。 いえ、恐ろしいと言っても、他人を集団でいじめたりはしませんよ。いじめなんて、人間のクズがすることですからね。だから、僕達はいじめなんてしません。 ですが、仲間達が始めた新しい遊びとは、いわゆる「セクハラ」に値するものでした。 え?どんな遊びかって? そりゃあもう、舞風から変態呼ばわりされている僕が「セクハラ」と言い切るぐらいですから、大変なものでしたよ。 授業の間の休み時間に、廊下ですれ違うときに相手の無防備な胸に触れ、後ろから忍び寄りスカートを捲り、昼休みにもなれば、教室のど真ん中で、男子の目があるのも気にせずに服の脱がし合いなど、その他もろもろ…。 見ているこっちが恥ずかしくなる光景でしたよ。オマケに、一人が押し倒した方の腕を押さえ、もう一人がその上に覆い被さり、ボタンを外そうとしたりスカート剥がしたり服の中をまさぐったり…。 いやぁ、見ている分にはなかなか楽しかったですよ。そう、見ている分には、ね。 いつしか仲間達は標的を僕に変えたんですよ。だから、僕とすれ違う度に胸を触ってくる人が現れました。 貴方のことですよ、マリオさん。 あと、高校に入って今でも胸にタッチは勘弁して下さいよ、変態Y。 とりあえず、僕の過去はとても楽しいものでした。 本当ですよ。 PR ……………。
………………。 …………………。 なにやら、不思議な視線を感じますね…。 一体何が僕を見つめてくるのでしょうか? 単なる被害妄想ではありませんよ。それに、ここは学校でもありません。僕の家の居間なんです。 父は普段通り酒を持って自分の家に行ってしまったし、母は外で洗濯物を干しています。兄は2階へ上がってゲームやらインターネットやらをいじっています。 居間には僕一人しか居ないのに、何故か視線を感じます。少し、周りを見てみましょうか。 まず右側。ピアノがありますね。ピアノと言っても、これは貰い物で、誰も弾きません。ピアノを習っている人間がいない家に、ピアノがあるのは不思議ですよね。 では、真正面を見てみましょう。窓があるだけで、他に目立った物はありません。 後ろはどうでしょうか。壁ですね。 ならば左側。 いましたよ。 僕に熱い視線を送ってくる方が見付かりました。 そうです。彼こそ、未来からの送り者である 「猫型ロボットドラえもん」 いや、だからなんだと言われても困るんですよ。 ただ、修学旅行先の自由行動で行った「映画村」で買った「コスプレドラ」を飾っているというだけのことなんですよ。 たったそれだけなんですけど、視線の主が気になって、その正体を明かして、日記のネタが無いから書いただけですから。 別に他意はありませんよ。 今日は厄日のようですね。何故って?
: : : 愛用のメモ張を、なんと学校に置き忘れてしまったんですよね…。 日記が書けません。どうしましょうか。 メモ張が無いからと言って、日記をないがしろにするのは、読んでくれている皆さんに失礼ですよね。 じゃあ、僕の現状をご報告しておきましょう。 そうですね、今は木刀を右膝に乗せて、ポテチを食べてます。珈琲も飲んでますね。 目の前には母、左手には兄がいて、テレビがついてます。ですが、皆携帯をいじっているので誰もテレビを見ていません。 ちょうど、カンニングがネタをしてますね。あまり面白くはありませんね。 それでは、ちょっと新聞に目を通してみましょう。まず目に入ったのが、 「たすけて!お医者さん」 …いったい何があったんでしょうね?しかし、良く見てみるとどうやらそれは本の題名のようですね。 まぁ、あまり気にしないようにしましょう。 今日はこのくらいで勘弁して下さい。それでは。 Ps.舞風、誕生日おめでとうございます。 ‐何故、こんなことになってしまったんだろう‐
俺は心の中で呟いた。最初は、ほんの親切心だった。俺の中にある親切心から、アイツを村へ連れて帰った。 だが、それが間違いだった。 どんなに大人しそうに見えても、どんなに可哀想に思えても、アイツにだけはそんな感情を抱いてはいけなかったんだ。 だが、そのことには気付かずに、村はアイツを受け入れた。 時間を戻せないだろうか。 時間を2日前へと戻せたら、俺は絶対にあんなことはしないだろう。 しかし、過ぎてしまった時間は戻せない。 溢れてしまった水を器に戻せないように。 時間はいつも一方通行。 俺達の思うようには流れてくれない。 今も、時間は流れているんだ。 空気に充満する鉄の臭いも、大地に染み込む紅い血も、確かにここに存在する。 天の頂き近くまで昇った新月は、まるで俺の心に刻まれた真新しい傷のよう。 ほら、血にまみれた盲目の天使が、振り返って微笑んだ。 : : : これは、次に書こうとしている小説の序章ですね。 まだ前回の小説の書き直しが出来てもないのに、次のことをどうしても考えてしまうんですよね。 この小説は、既に題名を決めてあるんですよ。題は、 「布地の足跡-Blind anger-」 Blind angerは、「盲目の天使」という意味ですね。 いづれ、舞風に原稿を渡してサイトに載せるつもりですので、読んで下さいね。 今日は宣伝になってしまいましたね。学校の話を少ししておきましょう。 早速、愛用のメモ張を見て見ましょう。 …特に書いていませんね。書いてあることと言えば、クラスの元代議委員Yがやけに大人しいということぐらいですね。 もちろん、大人しいからと言って授業に参加しているという訳ではないですよ。 授業には不参加です。隣の席の友人Yに話し掛けたようですが、僕はノートをとっていたんで、何の話かは知りません。 授業を聞かないから、テストの時に焦るんですよ。 もっとユトリをもってやればいいのにと、頭の中で呟いた午後でした。
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